スーパーレディ [人生論]

今年知り合った素敵な女性をご紹介したい。
ある高校で家庭科の講師をしていらっしゃる70代のK先生。
定年で退職されてから、仕事をする気はなかったが、あちこちからお呼びがかかって仕事を継続しておられるそうな。
大きな声で実習を伴う授業をされて肩こりも何もないと元気いっぱい。
それだけではない、ボランティアで公民館で外国人の為に日本語を教えて10数年。
海外からの留学生の為にご自宅でホームステイを受け入れて20年、ずっと留学生のお世話をしている。
若い頃にお子さんを3人出産、久々に教師の仕事に復帰したとき、それまで続けたお弁当作りをやめたくない、とご主人とご自分、三人のお子様達の5人分のお弁当作りを継続された。
しかも、毎日お弁当の写真を撮り、レシピを手書きして保存、それが25年間。
お料理の本にも紹介されたほどの美しいお弁当だ。
今はお子様たちも巣立たれてご主人との二人暮らし。
しかし、保護司というボランティアの仕事もしているので休むヒマもない。
若すぎるママのお世話をしたり、他県にある刑務所の訪問をしたりしている。
夜の10時頃にご主人と珈琲タイムで語らい、その後メールチェックをして返信してからお休みになるという。
どうしてそんなにお元気か、というと、やはり専門の栄養のバランスの取れた食事。
そして少しの時間があれば、タイマーをつけてお昼寝をなさることかもしれない。
そして前向きなこと、いつもニコニコしていて愚痴を言うことがない、
お会いするだけで脱帽で、存在そのものが後輩の模範として、身の引き締まる思いをさせられます。

豪雨の連休には、ご主人の運転で愛知のご実家へ戻り、じゃがいもやとうもろこしの種植えをしてこられた。
留守のご実家も無駄にはしてなくて、半分は介護の施設へ貸していらっしゃるとか。
たぶん、K先生のことだから、ボランティア精神で格安だろうと想像する。

私などは怠け者だから、K先生くらいになられたら、温泉でのんびりとか、何もしないでごろごろ読書に映画にインターネットと散歩くらい、という生活を夢見ていたが、その夢は甘いのかもしれない。
いやはや、これからは老後も仕事をしたほうがいいのかも、と思う。
K先生も仕事をしているから、やりがい、張り合いがある、何もしない日なんてつまらない、と仰るのだ。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0