ディキシーランドジャズとお通夜と赤富士 [音楽 ]

先週の火曜日に、元同僚が亡くなられました。
お通夜は木曜の晩だったので、雨の中、参列させていただきました。
50代で現役ということで会場に入りきれない盛大なお通夜でした。
しかし、その若さは残念というしかなく、みんな天候のように沈痛な感じでした。
私は311のあと一週間も自転車で走っていたので黒い雲からのセシウム吸い込んだと疑っておりましたので彼も通勤のバイクで走っていたとしたら、吸い込んだ可能性が高いと思いました。
しかし、私は311後、半年の不調を乗り越えて、秋に二ヶ月臨時の仕事をさせて
もらってからリハビリになって元気になったのと逆に、彼は冬から体調を崩したそうです。
ストロンチウムは0.01以下で肺ガンになるので、バイクで走っていると肺の奥まで吸ってしまったかも、と疑います。
これから、そういう人が多くなると思いますが、ガンだと原因が不明ということで
原発の責任はなしとなりますから、。
今年の4月に仕事で再会したとき、手術もできない末期の肺ガン、
「何か良い治療法はないですか」というので、酸素缶を紹介したのでした。抗ガン剤は一回打つと5万だから、酸素缶の500円なら100本買えるということでした。
彼は10本も買って職場の机上に置いて気力で頑張っていました。
その酸素で顔色が良くなったようで、大丈夫、と励ましていましたが
5月に入院して一ヶ月、早かったです。
 台風の天候と同じく沈痛な面持ちで木金と過ごしましたが、
土曜日は晴天、友人が招待券あるということで誘われて、平塚でディキシーランドジャズを聴いてきました。
ディズニーランドで23年演奏していたバンドで、楽しかったです。
その中で葬式のジャズパレードは、ニューオーリンズの黒人の葬式方法で埋葬までは静かな曲、牧師のお祈りと葬式のあとはみんなで歌い踊りながら楽しく行列するというものでした。
そうか、天国へ行って楽になって良かったと解釈するのだな、と気持ちが軽くなり、良かったです。

23日の日曜日には新しいパソコンとテレビをつなげるケーブルをハードオフで半額の500円で買ってきたので、DVDがテレビの画面で見られるようになり、さすがに見やすいです。
黒沢明の遺作「夢」を見たりしています。
20年も前に原発事故の預言をしていて、すごいです。
短編映画のオムニバスで主演は寺尾聡、
中の「赤富士」
舞台は富士山の近くで富士山が爆発するとともに
「原発が六基次々と爆発した」
色とりどりの放射能が空中を舞っています。
「セシウム、ストロンチウム、・・・・放射能に色をつける技術を開発してからどうだっていうんだ、死に神に名刺もらったってしょうがねえ」
「安全だ、安全だといって騙してきた政府の奴らはみんな縛り首だ、」と子供を抱えて
放射能の降る中を逃げ回る主婦、海に飛び込む官僚、
放射能の影響で巨大になったタンポポ、異常な薔薇の花、
人間も食べ物がなくなって鬼となって弱い人間をとも食いをする地獄のような未来、
(鬼の役はいかりや長助)
そして、酪農家が牛乳を捨てているところ・・・!、

次の短編は「水車」
人間の理想生活を描き、電気なんかいらない、暗くなったら寝ればいい、
草木を大切にして、自然の生活をする、のどかな昔の里山の風景で主演のおじいさんは
笠智衆です。

「トンネル」も面白く、戦争が終わって帰郷した部隊長の前に、南の島へ置き去りにして
全員戦死した部隊が幽霊となって出てきます。
部隊長が許してくれ、と頭を下げますが、幽霊の軍隊は真っ白な顔で、部隊長が回れ右といって命令すると、ダッダッダと列をなしてトンネルの中に消える話。
実際にある神主様から羽田空港や成田では、南の島から飛行機で帰国した兵隊の幽霊が
行列して歩いていると聞いたことがあるので、成る程です。


夢 Akira Kurosawa's DREAMS [DVD]


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