地球最後の日 [映画]

メルマガの読者様から「神の鉄槌」が映画「ディープインパクト」の原作であるということを教えていただき、今まで全く知らなかったので感謝しております。そこでWikipedia で調べてみると、「本作の起源は、フィリップ・ワイリーとエドウィン・バーマーが1933年に共著で発表したSF小説『地球最後の日』、および1951年にパラマウント映画によって製作されたその同名の映画化版(邦題は『地球最后の日』)である。1970年代の中頃、この映画のリメイク権をパラマウント映画から取得。監督ジョン・フランケンハイマー、アントニー・バージェス脚本で製作準備に入ったが作業が進まず、結局計画休止状態に陥ることとなった。

一方、彼らとは別にアーサー・C・クラークの短編SF小説『神の鉄槌』の映画化をスティーヴン・スピルバーグ率いるドリームワークスが計画していた。

これら2つの作品はいずれも地球へ迫り来る天体の恐怖を描いているため、同時期に完成すれば激しい競合を招くことになると容易に想像できた。このため2作の製作計画は最終的に統合され、製作はザナックとブラウン、監督はスピルバーグ、配給はドリームワークス・パラマウント共同というかたちで再スタートした。
しかし、監督として予定されていたスピルバーグは同じ頃『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』、『アミスタッド』、『プライベート・ライアン』とスケジュールが埋まっており、本作に時間を割くことが非常に困難であった。こうした事情から、彼は監督を辞退してエグゼクティブプロデューサー(製作総指揮)に退き、かわりにドリームワークス第一作『ピースメーカー』を監督したミミ・レダーが新たに迎え入れられた。約20年にもわたる紆余曲折を経た本作はここにきてようやく、撮影開始にこぎつけたのである。」ということがWikipediaに書いてありました。
そこでyoutube やアマゾンで「地球最後の日」と「神の鉄槌」を調べてみると確かにどちらも結末は違うのですが、似ていますので成程モチーフになったのですね。
Deep Impact が1998年公開ということを考えると、1992年に木内鶴彦さんがスイフトタットル星を130年ぶりに発見し、それが2126年8月に地球に接近してくるということをアメリカの学者とともに発表したことは映画製作の大きな動機になったであろうと思われます。
それにしても「地球最後の日」の結末は怖い!

木内さんの著書で確認してみると、「宇宙の記憶」67ページに新聞記事のコピーがあります。
2156年8月15日前後、スイフトタットル彗星の大きさは直径20キロくらい、
(直径0.5キロの彗星でも一万メガトン級の爆弾と同じ威力で広島原爆の一万7千倍、全面核戦争と同じ規模に相当する、直径20キロとなると6500万年前に恐竜が絶滅したと同じくらいの破壊力)
「臨死体験が教えてくれた宇宙の仕組み」では186ページに記載があります。
ほうき星の頭の部分をこまというのですが、そのコマには宇宙の塵が含まれていて衝突は免れても、月よりも地球に近い七万キロの処を通過するときに地球は飲み込まれて、塵と大気との摩擦熱が2千度にも達する。
つまり、一瞬にして地球上の生物は消滅してしまう。
NASAやスミソニアン天文台からは木内さんに連絡が良く来るそうですが、100年後といっても、すぐに準備を始めないと間に合わない、ということで回避と観察のために宇宙ステーションの建設も始まったそうです。191ページに唯一の回避の方法を書いてありますが、その準備も着々と進められているようです。


地球最後の日 (創元SF文庫)


「臨死体験」が教えてくれた宇宙の仕組み


生き方は星空が教えてくれる


宇宙(そら)の記憶―彗星捜索家の臨死体験


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