宇宙との「コンタクト」 [天文]

ジョディ・フォスターが主演した映画「コンタクト」についても、日本の宇宙物理学者でNASAの特任研究員の佐治晴夫さんが助言と大きな影響を与えました。
2004年、佐治さんが宮城大学の教授から三重の短大の学長になられるときに藤沢の教育センターで講演を聞いて大いに感動しファンになったことを思い出します。
佐治先生は大好きなパイプオルガンがあるからと立教大学の数学科へ進学後、東京大学大学院で物理学を専攻。さらに、東京大学物性研究所へ進み、佐治先生は、なにもないところからの宇宙創生に深くかかわる「ゆらぎ理論」の第一人者となります。
松下電器東京研究所で「1/fゆらぎ扇風機」や「VHS3倍速モード」といった製品を開発。(松下電器はそのおかげで扇風機が売れビデオも売れて莫大な利益を得たそうです。)
もちろん佐治先生も優遇されたと講演では笑顔でお話しされました。

数々の大学で教授を務め、2004年から2013年までは鈴鹿短期大学の学長として短大の経営危機を乗り切る仕事に取り組みました。
その一方、NASAの客員研究員として学んだ宇宙研究の成果を“平和教育へのリベラルアーツ”と位置づけ、全国の学校への授業行脚も行っています。
宇宙物理とともにパイプオルガンの名演奏家で音楽にも造詣の深い佐治氏はSETI(地球外生命体探査)の設立に関わり、NASAの客員研究員としてボイジャー計画に携わりました。(以下は2009年の講演を聞いた人のブログから引用させていただきます)
「ボイジャー2号は、1977年に打ち上げられて様々な惑星・衛星を観測し、昨年9月には太陽圏を脱出したことで大きな話題となりました。空の彼方で、人がつくったものがそんなに遠くへと旅をしているなんて、なんだか不思議ですね。
このボイジャーには、55の言語による挨拶や、地球上の様々な音を収録したレコードが搭載されています。そのうちのひとつ、バッハの「プレリュード」は、理論物理学者の佐治晴夫先生の提案によって搭載されました。
ボイジャーは何千年も何万年も飛び続け、いつか本当にETに出会うかもしれません。ボイジャーに搭載したレコードには、半減期が40億年以上のウラニウム238が塗ってありますが、これは、今から40億年以内にETに遭遇したとき、いつ、どこからやってきたメッセージなのかがわかるように、時計として塗られているのです。そのころ、地球人類はもういないかもしれませんけれどね。」

私が講演で聞いて印象的だったのは、人類の発祥は宇宙のかなたのある星であることがほぼわかっている、同じたんぱく質があるかどうかを調査分析してわかったそうです。
宇宙のかなり遠くから地球へ飛来したものが人類として進化したらしく、地球から生まれたのではないということは意外でした。


14歳のための宇宙授業: 相対論と量子論のはなし


14歳のための時間論


からだは星からできている


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