神も仏もない？

先日ある法要でご住職のお話を伺いました。
ただ、お経を唱えるだけで終わるのではなく、
ぶっちゃけ寺のお坊さんのように面白いお話をなさる方でした。
面白い話は伝えられないのですが、興味深い個所を要約すると・・
「地震などの災害にあうと、それぞれ悪いこともしてないのに何故？神も仏もあるものか、という気持ちになるのは当然でしょう。
しかし、神や仏に拝んだからといってご利益があるわけではない。
やはり、人は自分で日々努力して生きていくことが大事、」というお話でした。
お寺なのに、仏教のご利益をもある意味否定なさってるのですが、今のパワースポットブームをチクリと批判されました。なるほどです。

神や仏があるかどうか、これは永遠の議論になります。
ただ、神社仏閣やパワースポットのご利益というのはないかもしれないのですが、一種の薬のプラシーボ効果があるのでは、と私は思います。

これはガンに効くと言われ、信じてビタミン剤を三か月飲み続けて、本当にガンが治る人がいます。
それと同じで、あそこの岩場に行くと、結婚運がついてくる、と信じた男女が、一か月後に
運命の出会いをして結婚できた、だからその岩場はパワースポット、となります。
これまで恋愛に自信がなかった人が信じて結婚できたなら、それでいいのかもしれないと思うわけです。
あの神社で拝むと宝くじが当たると信じて、本当に当たるのはどうなのか、
そこには量子力学的に引き寄せの効果があるのかもしれません。
信じ込むことで当たる運が引き寄せられるとしたら、いいのかもしれません。

今、不安な時代、日本がどうなるかわからない時代です。
投資家のジム・ロジャーズが今自分が１０歳の日本人なら日本から脱出するといったそうです。
そんな中で江戸時代と同様に不安な大衆のお伊勢参りや各地の神社参りがブームになっています。
しかし、プラシーボ効果となって、みんなの集合意識が引き寄せの法則となり、日本の景気が復活すればいいのかもしれない、なんて思いました。

ただ、棚からぼた餅的に寝転んでいる私のような怠け者に、拝みさえすれば宝くじが当たるような幸運をくれるわけではないのです。
重要なのは、ぶっちゃけ寺のご住職のおっしゃる通りに、日々の努力をしている人を神様仏様が助けてくれる、だから、その上でのお礼参りをするために神社仏閣やパワースポットに行くのが良いのだと思います。