生きていても仕方がない、と言う人に [社会情勢]

 仕事上で最近であった人に相談ではなく、別れ際に、一言ぽっと言われたのですが、
辛そうに「生きていても仕方がないと思えて・・・」というのです。

その瞬間思ったのは、自殺の兆候は周囲の人が気が付いてあげないと、ということ。
あと10分で次の仕事が始まる前に言われたので、あわてて
「でもそんなに立派に成長して、体調が良くないといっても、車いすに乗っているわけでもなく、
ちゃんと日常生活ができて、歩いていられるのだから、」というと、
「人と比べられるのは好きじゃないのです」

そりゃそうだ、人と比べて自分のほうがましと思っても自分の問題は変わらない・・・
忙しいからと、さっさと言いくるめて終わる問題じゃないので、
「そうね、そうね、自分は自分だからね」
悩みの渦中にいる人は、とにかく深い井戸の中にはまっているのだから、
ほかの人のことなんて目に入らない物で、どんな人でも自分よりはましと思える。

「車いすだっていいと思うんです。今よりもましだと思うんです。」
(うーん、車いすの人に失礼だと思うけど、あえて言わないし、言えない)

じっくり話す時間もないのに、いい加減なことは言えないし、と
「じゃあ、またね」とだけ言って急いで出た。
 励ましと「がんばれ」は禁句だというし、とにかく、そういうときは、そうなの、
生きていたくないのね、と
同じ言葉を繰り返して、共感、傾聴することが大事なのだというカウンセリングの
テキストを思い出した。

 残り二分でトイレと水分補給を終えて、走って次の仕事(お客様)となりました。

 カウンセリングという場で出会うのだったら、ゆっくり話せるのですが、そういう関係じゃない
別の用事で会う相手にいきなり、そういうことを言われても、急にだと忙しくて対応が半端になって
しまいます。
数分でうかつにアドバイスをしようなんて、思わなければ良かったと思いました。
でも、その人はそのタイミングでしか言えなかったのだと思うし、複雑ですね。

このごろ、電車で見る人々も幸せそうな人は少なく、90%の人の顔は、哀しい、辛い、悲しい、
寂しい、嫌だ、不安、悲惨というような暗い表情のかたばかり。
夢、希望、楽しい、うれしい、という顔の人はほとんど見られません。
またしても、
「人間を幸福にしない日本というシステム」という本を読み返してみようと思います。

 自殺率は、日本が男女とも世界のトップ10に入っていて、特に女性は第三位だそうです。
破産といわれているアメリカはもっと低いし、イタリア、スペインなどの南欧や南米あたりは、
58位とか65位とかです。

 もっと幸福感を味わえる国になりたいですね。
これから、アメリカとともに国家破産するかもしれないとなると当分は無理かもしれません。
近所のお花やさんも30年も続いていたのに閉店したし、かつてにぎわっていたスーパーも
安売りのスーパーに負けて、寂れています。

南欧のように、まー世界は不況かもしれないけれど、ワインでも飲んで陽気にやりましょう、と
いけばいいのかもしれないですね。

 



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