相模原施設での殺傷事件 [事件事故]

毎日新聞に以下のような記事が出ていました:
相模原市の障害者施設殺傷事件で、植松聖容疑者(26)が緊急措置入院中、病院のスタッフに「ヒトラーの思想が2週間前に降りてきた」と話していたことが、相模原市への取材で分かった。ナチス・ドイツは障害者を「価値なき生命」と決めつけ、「国家的安楽死」と称して大量に殺害したことで知られる。

 市は2月19日、植松容疑者の措置入院の是非を判断するために神奈川県警津久井署で面談。植松容疑者は「世界に8億人の障害者がいて、その人たちに金が使われている。それをほかに充てるべきだ」などと話した。時折、いら立つような様子もみせながら淡々と述べたという。市によると、ナチス・ドイツを肯定する言葉は20日にあり、これが措置入院の決め手の一つとなった。」以上転載終わり
30年以上も前にドイツ旅行をしたときに、ミュンヘン郊外のダッハウという町にあるユダヤ人強制収容所の跡地を見学したことがあります。
 ダッハウは日本人には有名ではないのですが、アウシュビッツと同規模の大きな収容所で
広々とした敷地は有刺鉄線に囲まれていて三段ベッドの木造の収 容所が2,3棟、コンクリートのガス室、レンガ造りの焼却所などが保存されていて、記念館には写真や資料統計などが展示されていました。
クリスマスの時期だったのですが、ドイツの若い人々が粛々と見学していました。
当時通っていた教会の牧師が二年間ドイツに留学していたこともあり、ドイツに詳しく、ダッハウの話も聞いていたので、ミュンヘンに行ったとき、めったにない機会だからとバスも電車もないのでタクシーで行ってきました。
ガス室はさすがに怖くて外からのぞき、まさか中に入る勇気はありませんでした。
 クリスチャンの旅行でエルサレムに行った時も、ユダヤ人虐殺記念館に行きたかったのですが、
頭皮で作られたランプシェードなどが展示されているということで、あまりにも衝撃的だからと
前は寄っていたそうなのに、旅 程から外されていていけませんでした。
ミュンヘンに行ったあとザルツブルグに行き、あとで考えると不思議な現象があり、その後のモルジブの事件にまで続いたのかもしれません。
 戦後、ドイツは世界に謝罪して、以後、贖罪の歴史を作っているわけですが、人道的なクリスチャンの立場から政治も行っているような気がします。例えば、福島原発爆発のあと、原発をすべて止めたこと、シリアなどからの難民を百万人も受け入れたことなど(しかし、ドイツの若者からの反発もありますが)
ドイツ文学者でクリスチャンの小塩節(たかし)氏 の本はドイツの四季の美しさなど素晴らしい本ばかりでした。かつてよく読んだ小塩さんの本の中だと思いますが、以下のようなことが書いてありました。20年以上前に読んだので正確には覚えてませんが・・
ある日、小塩さんがドイツの病院を訪れると、玄関を入ってすぐのところにガラスケースの保育器のようなものが置いてあり、中に肉の塊のようなものがあった。
病院の人に聞けば、それは人だというので驚いたが、いったい何の為に、と聞くと、人の命の尊さを知らせるためにだというのです。
小塩さんは、その人を見て、人の命の大切さを知り、なんの役にも立ってないように見える人もケースの中で連日の来館者に見てもらうことで重要な使命を果たしてい ると思ったそうです。
その逸話を読んで、どんな人にも何かしらの役目、仕事をもって生まれてきているし、世間に出て仕事をしないからといっても無駄ではなく、話もできない障碍者でも家族にとっての生きがいになっているし、一つ一つ大事な命なのだと再認識しました。
犯人は、そういうことすら知らない知るチャンスがなかった、残念な人です。
成育歴を知ると、彼の大学時代に不良仲間と一緒になり、おそらく大麻などを使用し、刺青をした時期がターニングポイントかもしれないと思いました。

これだけの犯罪ですと、まさに市中引き回しのうえ、犠牲者の数だけの回数の残酷な拷問にでもかけないと犠牲者の家族は納得できな い、それでも不足かもしれないと思います・・・
事件の前にサインが多く出ていたのに、防げなかった周囲の医療関係者や警察などにも緊急に改善の必要があるようです。
ニール・ドナルド・ウォルシュによれば、地獄はない、すべての人は天国に行く、ヒトラーですらもみんなと同じ天国に行く、ということなのです。
果たしてみなさん、天国に行ったときに、ヒットラーとか彼のような人と会いたいかどうか・・・・
それとも彼の善人の部分だけが天国に行くのか、行ってみないとわかりませんね。




旅人の夜の歌――ゲーテとワイマル


ドイツの森


ドイツの都市と生活文化 (講談社学術文庫)


樅と欅の木の下で


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