医療、福祉、教育の現場の悲惨 [社会情勢]

日本の福祉、医療、教育の現場は、悲惨だ。
教育は小1でも担任は一人なので、支援が必要な生徒がひとりいるだけで、その子が飛び回ったりするので追いかけたりするので大変。ほかの子の指導がおろそかになってしまう。小1は二人担任にすべきだが、教育に予算をかけない日本はそれをしない。
しかも、小中高を通して教員に授業よりも学校運営のほとんどを任せているので、生徒と向き合うよりも、放課後は会議会議で忙しい。一人が5つも6つも多い人は10もの委員会に所属しているので、会議の後に会議があったりする。それが終われば部活。授業の準備は帰宅してからの深夜になったりする。

医療も同じ、医師や看護師は患者を見回るよりも、上部への報告やレポートで時間を取られる。看護師が入院患者のもとへ来て見回り、検温したり脈を図ったりするが、終わっても、まだ病室にいると思ったら、パソコンにデータを打ち込んでいる。
医師も多忙極まりなく、勤務時間は長いし、過労死寸前だ。なのにパソコンへのデータ入力に時間を取られている。

介護の現場も欧米のようにゆとりある人数で一人の患者をみるのではなくギリギリの体制だ。例えば訪問ヘルパーの場合、身体介護と生活介護の二種類に分かれるが、4年前よりもヘルパーの時給が上がったという。
福祉に力を入れていると一見見えるが実はトリックがあった。
時給が千円から1200円に上がった、といっても、以前は1時間でやっていた掃除洗濯が45分の枠になっている。
つまり、同じことを短時間でしなくてはならず、時給は1200円の4分の3だから、
900円と手取りが下がっているのだ! 
例えば数年前は、掃除、洗濯、調理を90分でしていたが、今は90分枠がなくなり、75分枠がメインだという。なので、同じ内容を、90分の時代は1800円手取りだったのが75分で1500円でしなくてはならなくなったのだ。
 それでいて海外には数百億円数千億円の大盤振る舞い、軍事費は上がる。
20%の支持しかないといわれる自公政権の日本はいったいどこへ行こうとしているのか、国民が貧困に苦しむ「万引き家族」のような日本の終りといわれても仕方ない。

いまだ人間を幸福にしない日本というシステム (角川ソフィア文庫)


日本に巣喰う4つの“怪物” (角川学芸出版単行本)


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