棟方志功と木下晋展 [美術]

朝から晩まで予定が入っている今日この頃、今日は久々に予定の無い日でした。
平塚市の美術館で開催されている棟方志功展を見てきました。
油絵の時代、白黒の版画の時代、カラフルな版画の時代、
仏教に関する曼陀羅絵や仏像の絵、10大聖人像などなど、平日昼間とあって空いている館内で涼しくゆったりと鑑賞できました。
映画館で上映しているドキュメンタリーを見れば、情熱的に版画を彫る速度は実に速いと
思いました。ただ、小学生らが見れば、自分でも描けるよ、というかもしれません。

併設の展示は、木下晋展です。
「祈りの手」が有名な画家、その手もシワシワ、
精密な鉛筆画は意外に大きく、若い美男美女は一切なく、普通なら題材としては避けて通りそうな一般老人の顔のアップ、青森の盲目のゴゼさん100歳のお顔、らい病で崩れた目や鼻の顔などを緻密に精細に描いています。
なかなか見ても辛いような絵が多く、すごい人と思います。
年表を拝見すると、
幼い頃に家が火事になり、極貧の幼少時代、父を事故で失い、高校中退後、絵の才能を見いだされて大人になるも、母を事故で失う。
結婚し、配偶者とお子さんに恵まれ、徐々に入賞も多くなり、名声を得て、現在は美大の大学院教授をしておられるようです。

二つの展示を見てから、外の広い芝生でパラソルの下の白いテーブルと椅子に座ってパンと
ジュースをランチとして、持参の本(中野裕弓著)を読みました。
涼しく心地よいひとときでした。
隣のテーブルにはパックのお弁当を持参したご夫婦がランチをしていました。
外での食事は身体に良い気がします。

そのまま帰ろうとしましたが、一階で水墨画展をしていましたので少し拝見することに。
玉泉先生のもとで練習しているお弟子さんらの展示会でしたが、お花の絵や風景画、ゆったり、のんびりとした作風は、いい感じで、棟方志功の激しさと木下晋氏の精密な辛さをいやしてくれたようです。
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