原発ホワイトアウトと東京ブラックアウト [原発災害]

古賀茂明氏と若杉烈氏の対談から引用させていただきます

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パニック時に再稼働を考える官僚という生き物

古賀:『東京ブラックアウト』は、新崎原発がメルトダウンして、福島第1のときにシミュレーションした
最悪の事態、二百何十キロ避難が本当に起きて、ずさんな避難計画のせいで原発20㎞30㎞圏の住民が
逃げ惑ってパニックになる。
その状況を知ってか知らずか、ずっと離れた官邸の関係者、家族をすでに海外に避難させた霞が関の
官僚たちがどういう反応をし、どう自分たちは生き延びようとしているのか、これらがものすごく細かく
描写されています(笑)。

あれはやっぱりキャリア官僚じゃないと絶対に書けない。普通の人から見たらすごい衝撃で、えーっ、
官僚たちはそんなひどいやつらなの、えっ、そんなばかなこと、考えちゃうのとか、
そういう場面が1ページに何回も何回も出てくるみたいなおもしろさがあります。

若杉:そうなんですか。古賀さんにそういうふうに言っていただくと大変私としても新鮮な驚きというか、
私からしてみると福島第一原発の事故以後は特に、いろんな報道が散発的に出てくるんですけど、
やっぱり報道っていうのはウラが取れないといけないから、本当の真実のごくごく一部しか出ないんですよね。

ウラが取り切れないところにも真実はあって、実像はもっと別のところにもある。
実像を知っている私からすると別に日々起きて見聞きしている話、日常的にごくごく当たり前のやり取りで
記憶に残ったものを、小説という形に置き換えて書いているだけなんです。それが霞が関の外の人から
見ると、とても非常識なことなんだなというのを、外に出られた古賀さんにあらためて言われると、
ああ、そうなのかと気がつくものがありますね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上転載終わり・・・・

大体そうなんだろうな、という想像のつく官僚の世界ですが、実際に中にいる人がリアルに小説の
形式で書いたというのが面白そうです。
二冊とも読んでみたいと思います。



原発ホワイトアウト


東京ブラックアウト


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