東北被災地の幽霊 [原発災害]

むちゃくちゃ忙しい一週間でした。
今日も三か所の職場を車で移動し、それぞれの場所で採点や成績処理に駆けずり回り、気が付けば、9時から5時までフルタイムで働いております。
非常勤のはずですが、いつのまにかフルタイムで日曜まで出勤しています。
 お弁当とお惣菜、パンなどを買ってきて夕食を済ませると1~2時間ほど居眠り、起きてから
報道ステーションを見るという生活がパターン化しております。
 
あの東北大震災から五年になります。
犠牲者の人々のご冥福をお祈り申し上げます。
今日は茅ケ崎の職場で2時46分に黙とうをさせていただきました。

震災後、私も半年ほど体調不良でしたので良くここまで働けるほど回復したと思っています。
息が苦しく、半年で酸素缶を50本も消費したのですから。
肺がんになった同僚は息が苦しいというので、酸素缶を進めると、一本が二分半しかもたないので、もっと長持ちするのが無いかなと言ってましたが、半年後逝去されました。
五年前の当時は東北は寒く雪がちらつく日でした。
今日はそんな日を想起させるような寒い日でした。
朝、7時半に家を出る前、テレビをつけていると、宮城学院大学の学生が震災後の研究論文をまとめた本の紹介をしていました。
学生が被災地で噂される幽霊について興味を持ち、特に幽霊を乗せたというタクシーの運転手に取材をしたそうです。
ある夏の日に、分厚いコートを着た女性をタクシーに乗せると、彼女は「**へ」といった。
「そこは更地で何もない所ですよ」というと、「私は死んだのでしょうか」と言った。
後ろを見ると、彼女はいなかった。
別の運転手は、子供を乗せた。
子供は、「ひとりぼっちで寂しいの」と言った。
子供の言う場所に着いて降ろすと、子供は消えてしまった。
2万人もの死者、行方不明者の中には、幽霊となった人が数人くらいいても不思議ではないと思えます。

昔、子供の頃によく聞いた落語に、東京で若い女性をタクシーに乗せ、「青山墓地まで」というので、
「着きましたよ」というと、後ろの席には誰もいなくてシートが濡れていた、というのがあり、
真実味があるので怖い話だったが、それと良く似た話です。
突然に死んだ人が、自分が死んだことを知らずにさまよっているというのは良く聞く話です。
具体的に乗車記録が残っているので幻とか夢とは言えない話ですし、運転手さんが作り話をするはずもないので真実と言えましょう。
私は霊が見えないのですが、平塚の女子高生は、祖母の死後、その幽霊を家の中で見たといっていました。
一週間くらいずっと家の中の台所や居間にいた、彼女の母には見えなかったといっていました。

遠野物語にも、過去の津波の話や幽霊の話が山ほどあって、伝説のほとんどは真実を伝えているのだと思えます。

パッセンジャーズという映画は、有名な女優、アン・ハサウェイが主役です。
彼女は飛行機事故に会い、カウンセラーとして生存者のグループにカウンセリングをしながら、
仕事を続けています。
すると、カウンセリングを受けている生存者が一人ずついなくなっていきます。
彼女は、事故調査委員会の陰謀ではないかと疑うのですが・・・
こちらもリアルに思える話の映画でした。


呼び覚まされる 霊性の震災学




パッセンジャーズ 特別版 [DVD]


口語訳 遠野物語 (河出文庫)


遠野物語


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