素敵な選タクシーと運転者 [本]

入院中は、殺伐とした病院から逃避したくてアガサ・クリスティーにはまり、ポワロとマープルをメインに10冊を読破。
その後は、日蓮宗の三木大運さんという怪談説法の和尚の怪談話にはまり、5冊を読破して、youtubeの講演もかなり拝聴しました。
最近はまったのは、喜多川泰という作家。
渋沢のブックオフで見つけた「福に憑かれた男」に始まり、昨日はベストセラーの「運転者」を深夜の2時半までかかって一気読みしました。おととい、伊勢原のブックオフに行こうと直感的に思って、行ってみると、ありました。「運を転ずる人」、
夜から読み始めたので途中でゴマせんべいを食べながら一気読みして終わったのが、2時半でした。
発行日が2019年なので、もう4年たっているのですが、今まで気がつかなかったのはご縁がなかったのでしょう。
運が悪いことばかり起きる主人公、営業の仕事で失敗し、親の店も不景気で閉店し、父は死去、子供は不登校、会社は首になるかもしれない、そんな主人公の前に現れたのは不思議なタクシー。
2014年に人気だったドラマ「素敵な選タクシー」、竹ノ内豊主演、バカリズム脚本のドラマは、そのタクシーに乗ると過去に戻って失敗をやり直したりできるという話。
大好きなドラマでしたが、この
「運転者」も選タクシーの影響を受けているかもしれません。
が、全然違う展開になるのは喜多川泰氏の独自性です。
 プラス思考は実は違う、一般に思われているのとは違う、ということとか、不幸と見えることが実は幸せの種だったり、とか面白い展開でした。サイパン島で玉砕した祖父や祖父の友人も出てきます。
死ぬ前に赤福を食べたい、うまいそばを食べたいといって亡くなった祖父たち、どこにでもありそうな家族と人のドラマですが、なぜか心に刺さる物語でした。


運転者 未来を変える過去からの使者


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