「昴」短編集は予言? [本]

図書館で借りた谷村新司氏の本「昴」を半分ほど読みました。
数編は家庭の日常茶飯事を描いたような内容です。
So what?と突っ込みたくなるような作品。
「家族が食事」
仕事で忙しい両親、高校生の姉と中学生の弟、珍しく父が日曜日に休めるからキャンプに行こうかと提案する。母はBBQコンロやテントを買ったり準備するが、当日になって父親は仕事で行けないとなって延期、次もキャンセルとなって家族はあきらめるが、急に休めた父親。
キャンプに行けたのに、と家族は言いつつも、結果、父親がカレーライスを作ろうといった日曜日。
そこへ茨城のおばあちゃんが野菜をいっぱい持って登場。新鮮なきゅうりは丸ごとでサラダ。
みんなで美味しいカレーライスを食べました。
「yoo no boy」は、サーファーの父と息子の物語。
ところが次の「空と豆」にはドキッとさせられました。
童話の「ジャックと豆の木」みたいな始まりです。
ツルをツタって降りてくる金髪のジャック、少年、羊飼いの老人、星を畏れる人、などが登場。
彼らは海にそびえる城に薬草を探しに行くが、その城には王が引きこもっている。
金髪のジャックは、この地球は監視されている、というのですが、隣国同士の水源を争う戦争が始まり、核兵器に対応して地場共鳴砲を開発し、核先制攻撃を怖れて発射してしまう。
すると大気と大地がびりびりと震動し、大津波が遅い、建物は崩壊する、ジャック以外は津波に飲まれて消えてしまい、ジャックだけが空から伸びてきた植物のツルに掴まって空へ逃げていく。
2008年に発行されたこの本は津波を予言しているという人もいれば、戦争で地球が崩壊するという話は、今の戦争を予言しているのかもしれないと思うと、ぞっとします。
ジャックは地球に警告をしにきたプレアデス星人かもしれない。
谷村新司さんは、「昴」を作詞作曲してからプレアデス星人と頭の中で会話ができるようになった、とおっしゃるので本当に警告されたのかもしれません。

昴 (角川文庫)


シンガー― 創作短篇集 (角川文庫)


階 (角川文庫)


蜩 (角川文庫 緑 472-1)


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