犯罪を抑止する催眠療法 [催眠療法]

6月29日の記事の続編を書かせていただきます。
「では、いったい、心の中に巣くって黒い雲となり、本人に犯罪を誘導してしまう悪魔のような記憶はどうしたら消せるのか?」
その黒い雲の固まりは本人にしか見えません。ほかの人には全く見えないものなのです。
ですから、本人が消すかどうにかするしか方法がないのです。
本人にとっては重大なことで、日夜、連続して思い出し、本人を悩ませ続けています。
例えば、小学二年生にクラスでいじめられた記憶、
幼稚園で数人に石をぶつけられた記憶、
中学高校でクラスの友人に無視された記憶、笑われた記憶、
ある青年が大学の歓迎会で仲間に無視され、外された記憶が毎日よみがえり、恨みが積み重なって、その時の担当教授に恨みを晴らしに行ったという事件もありました。
もう仲間も教授もすっかり忘れていた記憶、記憶にも残っていなかったのに、その人にとっては
全身に渡るほどの重大な出来事だったのです。

しかし、そんな一晩の出来事や、一日だけのいじめによって自分の人生を黒く塗りつぶして良いものでしょうか。
本人は前に進めないのです。

結論を急げば、有効な方策としては、催眠療法というのがあります。
全米催眠療法協会の催眠療法士である私の方法をご紹介します。
自分の黒い記憶を消したいという人に催眠をかけて、その場面に戻り、その場面を変えます。
消すことはできなくとも、イメージを変えたり、そこから解放することは可能です。
例えば、小学校の3年の時に友人数人に囲まれていじめられ、泣いていた場面に戻ります。
というかイメージするのです。そこで本当は言いたかったこと、反撃したかったことをあらためて声に出して言って、こだわりの思いから解放することができます。
あるいは、その場面を映画のように目の前にイメージして、逆回りの面白動画のようにして悲惨さから滑稽さに変化させたり、その映画の場面を黒白のイメージから明るいピンクやカラフルな画面に変化させるのです。すると不思議と心が軽くなります。
以上のような様々な方法によって、いじめられた記憶や失望、絶望の記憶を変えて心を解放し、恨みから希望と前進へと変革することが可能になります。


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