岩下尚史氏の本

樹木希林さんから調べていって岩下尚史氏に興味を持ち、今、岩下尚史という人の本「ヒタメン　三島由紀夫若き日の恋」をキンドルで読んでおります。今なぜかキンドルは半額なのです。
三島氏は２９歳、１９歳の貞子さんと３年間恋愛関係にあったそうです。
三島由紀夫にはあまり興味がなかったのですが初恋のお相手の１９歳の
貞子さんと周辺の赤坂芸者、歌舞伎界の人々、財界、芸能界の人々の話が面白くて！！
　岩下氏は、貞子さんに直にインタビューしたのですから。
貞子という女性は赤坂の大きな料亭若林の娘、白百合学園から慶応女子高校、卒業してから歌舞伎座の楽屋で三島由紀夫に見初められ・・・慶応女子高時代には慶応大学の池田弥三郎教授にも可愛がられ、放課後には銀座の煉瓦亭や小川軒などのレストランへもつれていかれたそう。
　貞子さんの伯母一流芸者の年江は財閥、安田善三郎氏の側室、安田氏の実の娘はジョン・レノンの妻オノヨーコさん、安田氏の死後は伯母は京都に行って実川延若と結婚。
その伯母の妹は、小川ひな、といって、一流の芸者は財界人の側室になる習慣を裏切って中村時蔵と結婚、中村錦之助、中村嘉津男の母となり・・・
え、そうだったの、という裏話や実話がいっぱいで近代史の謎が解ける思いです。